カテーテルインターベンション(PCI)とは?ステント留置術の流れと費用

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
カテーテルインターベンション(PCI)とは?ステント留置術の流れと費用

カテーテルインターベンション(PCI:Percutaneous Coronary Intervention)は、心臓の血管である冠動脈の狭窄や閉塞を改善する代表的な治療法です。

以前は冠動脈バイパス手術が主流でしたが、現在では体への負担が比較的少ないPCIが広く行われています。

特に狭心症や心筋梗塞の治療では欠かせない治療法となっており、「ステントを入れる治療」として知られています。

PCI(経皮的冠動脈形成術)とは?

PCIとは、手首や足の付け根の血管から細いカテーテルを挿入し、狭くなった冠動脈を内側から広げる治療です。

冠動脈が動脈硬化によって狭くなると、心筋に十分な酸素や栄養が届かなくなり、胸痛や息切れなどの症状が現れます。

PCIではカテーテルの先端に付いたバルーン(風船)を膨らませて血管を広げ、その後ステントという金属製の筒を留置して再び狭くなるのを防ぎます。

ステント留置術の流れ

1. カテーテルを血管内に挿入

局所麻酔を行い、手首(橈骨動脈)または足の付け根(大腿動脈)からカテーテルを挿入します。

2. 冠動脈造影検査

造影剤を使用して冠動脈の状態を確認し、狭窄部位や閉塞部位を特定します。

3. バルーン拡張

細いガイドワイヤーを病変部に通し、バルーンカテーテルを使って血管を広げます。

4. ステント留置

ステントを病変部に配置し、血管の内側を支えることで血流を確保します。

5. 最終確認

再度造影検査を行い、十分な血流が確保されていることを確認して治療終了となります。

PCIにかかる時間

一般的なPCIの所要時間は30分~2時間程度です。

  • 比較的単純な病変:30~60分程度
  • 複雑な病変:1~2時間以上
  • 急性心筋梗塞の緊急PCI:状況により異なる

病変の場所や数、血管の状態によって治療時間は変わります。

入院期間の目安

近年は医療技術の進歩により入院期間が短縮されています。

治療内容 入院期間の目安
予定PCI 2~5日程度
複雑病変 5~7日程度
急性心筋梗塞 1~2週間程度

合併症の有無や全身状態によって入院期間は変動します。

PCIの費用はどのくらい?

PCIは高度な医療機器やステントを使用するため、医療費総額は高額になります。

保険適用前の総医療費は数十万円から100万円以上になることもあります。

ただし健康保険が適用されるため、自己負担は通常1~3割です。

さらに高額療養費制度を利用することで、自己負担額は所得に応じた上限まで軽減されます。

自己負担額の目安

  • 3割負担:数万円~十数万円程度
  • 高額療養費制度適用後:さらに軽減される場合が多い

実際の費用は使用するステントの本数や入院日数によって異なります。

PCI後の注意点

ステント留置後は血栓予防のために抗血小板薬を継続して服用します。

  • 処方された薬を自己判断で中止しない
  • 禁煙を継続する
  • 食事や運動療法を続ける
  • 定期的な通院を行う

生活習慣の改善は再狭窄や再発予防に重要です。

まとめ

カテーテルインターベンション(PCI)は、狭くなった冠動脈を広げて血流を回復させる治療法です。ステント留置術により狭心症や心筋梗塞の症状改善が期待でき、体への負担も比較的少ないのが特徴です。

治療時間は30分~2時間程度、入院期間は数日から1週間程度が一般的です。費用は高額になる場合がありますが、高額療養費制度を活用することで自己負担を軽減できます。

心臓カテーテル検査やPCIについてさらに詳しく知りたい方は、こちらのFAQ記事も参考にしてください。

心臓カテーテル治療 種類 を徹底解説!狭心症、不整脈など病気別の治療法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket