狭心症

狭心症 カテーテル 治療とは?手術の流れ・費用・入院期間や考慮すべきリスク

狭心症 カテーテル 治療とは?手術の流れ・費用・入院期間や考慮すべきリスク

狭心症 カテーテル 治療とは?手術の流れ・費用・入院期間や考慮すべきリスクをまとめました。狭心症のカテーテル治療(PCI)の全容を解説。手術の具体的なステップから、高額療養費制度を前提とした費用目安、標準的な入院期間、ステント留置に伴うリスクまで、患者が知っておくべき重要事項を簡潔にまとめています。

1. カテーテル治療(PCI)とは

カテーテル治療(PCI:経皮的冠動脈インターベンション)は、狭心症や心筋梗塞の原因となる冠動脈の狭窄・閉塞を改善する治療法です。手首や足の付け根の血管から細い管(カテーテル)を挿入し、血管の内側から広げることで血流を回復させます。開胸手術を必要としない低侵襲治療であり、身体への負担が少なく、回復が早いのが大きな特徴です。近年ではステント技術の進歩により、安全性と再発予防効果も向上しています。

2. 手術の流れ

  1. 穿刺と挿入:手首(橈骨動脈)または足の付け根(大腿動脈)に局所麻酔を行い、シースと呼ばれる管を挿入します。
  2. 造影検査:カテーテルを冠動脈の入口まで進め、造影剤を用いて血管の狭窄部位や閉塞の程度を確認します。
  3. 拡張(バルーン):細いガイドワイヤーを狭窄部に通し、バルーンを膨らませて血管を内側から押し広げます。
  4. ステント留置:再び狭くなるのを防ぐため、金属製の網状チューブ(ステント)を留置して血管を支えます。
  5. 止血:カテーテルを抜去し、穿刺部位を圧迫または専用器具で止血します。

3. 入院期間と費用

  • 入院期間:一般的には3泊4日〜1週間程度が目安ですが、近年は医療技術の進歩により1泊2日〜2泊3日の短期入院も可能なケースが増えています。
  • 費用:治療内容やステントの種類により異なりますが、総医療費は約100万〜200万円程度です。健康保険適用(3割負担)の場合、自己負担額は30万〜60万円前後が目安です。
  • 高額療養費制度:日本の公的制度を利用することで、自己負担額は所得区分に応じておおよそ8万〜10万円程度まで軽減されるケースが多く、経済的負担を抑えることが可能です。

4. カテーテル治療のメリット

  • 身体への負担が少なく、高齢者でも受けやすいです。
  • 入院期間が短く、早期の社会復帰が可能です。
  • 胸の痛み(狭心症症状)の速やかな改善が期待できます。

5. 考慮すべきリスクと合併症

安全性の高い治療法ではありますが、以下のようなリスクも存在します。

  • 血管損傷:カテーテル操作により血管が傷つく、または裂ける可能性があります。
  • 造影剤アレルギー:発疹やかゆみ、まれに重篤なアレルギー反応が起こることがあります。
  • 血栓症:ステント内に血栓ができるリスクがあり、術後は抗血小板薬の継続服用が重要です。
  • 再狭窄:治療部位が再び狭くなる可能性があります(特に数ヶ月以内)。

6. 術後の生活と再発予防のポイント

PCI後も生活習慣の改善が重要です。禁煙、適度な運動、バランスの良い食事(減塩・低脂肪)、ストレス管理を徹底することで再発リスクを下げることができます。また、医師から処方された薬は自己判断で中断せず、定期的な通院で経過観察を行うことが大切です。

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狭心症 種類 労作時に起こるタイプと安静時でも起こるタイプ

狭心症 種類

狭心症 種類 は、労作時に起こるタイプと安静時でも起こるタイプがあります。タイプ別に症状や特徴を紹介します。

狭心症 種類 典型的な症状は胸痛

狭心症は、心臓の筋肉(心筋)に血液が十分に供給されず、酸素不足に陥ることで胸の痛みや圧迫感などの症状が現れる病気です。この症状が出るタイミングによって、大きく以下の2つのタイプに分けられます。
狭心症では、胸の中央部が締めつけられる、あるいは何かを押しつけられているような圧迫感を感じます。

痛みは、左肩・腕やあごまで広がり、ときには左の奥歯やみぞおちのあたりが痛むこともあります。痛みの場所は境界がはっきりしません。

「ここだけが痛い」と指で示せるような場合は、狭心症の可能性は低いといっていいでしょう。症状の持続時間は致10秒から数分で、30分とか1時間以上も続くことはありません。息切れや呼吸困難として自覚されることもありますが、これが狭心症による場合は、かなり重症である可能性があります。

労作時に起こるタイプと安静時でも起こるタイプがある

狭心症には冠動脈の動脈硬化が原因で起こるタイプと、冠動脈のけいれんが原因で起こるタイプがあります。

労作性狭心症

冠動脈硬化のために血液の通り道が狭くなつていると、運動や緊張など何らかのきっかけで、心臓がふだん以上に酸素を必要としたときに、その供給が間に合わなくなることがあります。

心筋が酸欠状態になり胸痛が起こりますが、このように何らかの労作や緊張をきっかけにして起こる狭心症を、労作性狭心症といいます。きっかけとしては、

  1. 急ぎ足で歩いた
  2. 階段や坂道を登った
  3. ひどく興奮した
  4. たばこを吸った
  5. 食事をした

などがあります。
ほかにも、重いものをいきなり持ち上げたり、急激に冷たい空気にさらされたときなどにも、発作が起こることがあります。
また、悪条件が重なる、たとえば、会議中にイライラしてたばこを立て続けに吸い、興奮して立ち上がったときに、強い胸痛に襲われたという人もいます。川崎病の後遺症や、大動脈弁膜症が原因で起こることもあります。

血管撃縮性狭心症

冠動脈が勝手にけいれんして縮んでしまうと、冠動脈に一時的に動脈硬化と同じような詰まりが生じて発作が起こることがあります。

これを血管撃縮(=スパスム)性狭心症といいます。血管内皮に何らかの異常が起こっていて、自律神経系の異常が起こつたときなどに引き起こされるのではないかといわれています。
これは日本人に多く、深夜や明け方の就寝中など安静時に起こるため、安静時狭心症とか異型狭心症といわれます。

労作性狭心症が心筋の酸素の需要が増えるとき起こるのに対して、安静時狭心症は一方的に酸素供給が減ることで起こります。

血管撃縮性狭心症の中には、労作で攣縮が誘発されるタイプもあります。また、冠動脈狭窄があり、それに加えて冠撃縮が起こる場合もあります。このタイプは、とくに日本人に多いようです。

心筋梗塞への移行が心配な不安定狭心症

狭心症は病状によって、安定狭心症と不安定狭心症に区別されます。

安定狭心症

狭心症の患者さんのなかには、どの程度の動作あるいは緊張によって発作が起こるのか、経験でわかっている人がいます。

たとえば、毎朝いつもの駅で階段を上がりきったところで症状が出て、2~3分休むと治ってしまう、というような発作です。

これは安定狭心症といわれ、発作が起こっても、安静にしたり、薬を使うと症状が治まります。このタイプの人の血管の内部を調べると、動脈硬化のために内腔が狭くなってはいても、プラークが右H灰化して硬く破れにくくなっていることが多いのです。定期的な検査は必要ですが、急に心筋梗塞に移行する可能性は比較的低いといわれています。

不安定狭心症

新しく出てきた労作性狭心症や安静時狭心症、あるいはいままで安定型であっても発作の回数が増えたり症状が強くなる、あるいは長引くようになったものは、不安定狭心症と診断されます。

ニトログリセリンが効きにくくなったり、静かにしていても発作が起こるタイプも不安定狭心症です。このタイプの人の冠動脈の内部を観察すると、血液の通り道が狭くなっているほか、プラークが出崩れやすい状態になっています。

血栓を作りやすかったり、血管のけいれんも起こりやすくなっている可能性があります。不安定狭心症は、プラークが崩れたり血栓となつて、血管を詰まらせる可能性があります。心筋梗塞の前兆ともいえるタイプです。

約3分の1が心筋梗塞に移行するといわれ、危険な急性冠症候群の一つに数えられています。このため、入院して、心筋梗塞と同じような管理が必要となります。

糖尿病、高齢患者では気づかないこともある

狭心症の発作の中には、1分くらい軽い胸痛があってもU、すぐに治まって、それと気がつかない場合もあります。

高齢者や糖尿病のある人では、痛みの感覚が低下していて気づかない例も少なくありません(無痛性虚血性心疾患)。
痛みがないからといって、病気が軽いわけではありません。症状がない分、無理をしたり、発見が遅れるなど、危険率が逆に高くなります。

とくに、糖尿病は全身の血管に動脈硬化を引き起こす病気です。虚血性心臓病になると、予後はよくありません。自覚症状に頼らず、冠動脈のチェックをしておくことが欠かせません。

治療

狭心症と心筋梗塞の違い・症状と緊急度の見分け

狭心症 心筋梗塞 異なる点

胸の突然の痛みや圧迫感を感じた際、「狭心症なのか、心筋梗塞なのか」と不安になる方は多いのではないでしょうか。

狭心症と心筋梗塞は、どちらも心臓の血管(冠動脈)が原因で起こる「虚血性心疾患」ですが、その病態や緊急度には決定的な違いがあります。

この記事では、狭心症と心筋梗塞の症状・原因・治療法の違いや、命を守るための見分け方のポイントについて詳しく解説します。

狭心症と心筋梗塞の決定的な違いとは?

狭心症と心筋梗塞の最も大きな違いは、「心臓の筋肉(心筋)が壊死するかどうか」にあります。

心臓は全身に血液を送るポンプの役割を果たしていますが、自身も冠動脈から酸素や栄養を受け取っています。この冠動脈の血流が悪化・停止することで発症します。

  • 狭心症:動脈硬化などで血管が狭くなり、一時的に心筋が酸欠(虚血)になる状態です。安静にしたり薬を服用したりすることで血流が回復し、心筋の壊死には至りません。発作は数分〜15分程度で治まります。
  • 心筋梗塞:血管内にできたプラーク(粥状のかたまり)が破裂し、そこに血栓(血の塊)ができて血管が完全に閉塞した状態です。血流が完全に途絶えるため、時間の経過とともに心筋が壊死していきます。発作は30分以上続き、一刻を争う緊急事態となります。

なお、糖尿病の神経障害などがある場合、痛みを実感しにくい「無痛性心不全・無痛性心筋虚血」を起こすこともあるため、自覚症状が薄くても注意が必要です。

【比較表】狭心症と心筋梗塞の症状・緊急度の違い

両者の主な違いを以下の表にまとめました。痛みの持続時間や危険度の把握に役立ててください。

項目 狭心症 心筋梗塞
血管の状態 冠動脈が狭くなっている(一時的な狭窄) 冠動脈が血栓で完全に塞がっている(閉塞)
心筋の状態 酸欠状態(壊死はしない) 血流が途絶え、心筋が壊死していく
痛みの持続時間 数分〜15分程度(安静で改善) 30分以上持続(安静にしても治まらない)
発症のタイミング 運動時、階段昇降時、精神的ストレス時など 安静時や睡眠中も含め、突然発症する
伴う症状 胸の圧迫感、息切れ 激痛、冷や汗、嘔吐、顔面蒼白、意識障害
緊急度 早めの受診・治療が必要 直ちに救急車を呼ぶべき超緊急事態

発症のメカニズムと原因の違い

血管内腔が狭くなる「狭心症」

偏った食生活や運動不足、喫煙などが原因で動脈硬化が進むと、血管の内壁にコレステロールなどが溜まり「プラーク」が作られます。これにより血管が狭くなると、運動やストレスなどで心臓が多くの酸素を必要とした際に応えきれず、胸痛が起こります(労作性狭心症)。

血栓が血管を塞ぐ「心筋梗塞」

プラークを覆う内膜が破れると、傷口を塞ごうと血液中の血小板が集まり「血栓」が形成されます。この血栓が突然大きくなり、冠動脈を完全に塞いでしまうことで発症します。血管がそれほど狭くなっていなかった場所でも、プラークの破裂によって急激に起こることがあります。

治療法の違い

狭心症の治療法

心筋梗塞への移行を防ぐことが主な目的となります。

  • 薬物療法:血管を広げる硝酸薬(ニトログリセリン)や、血栓を防ぐ抗血小板薬、血管の痙攣を抑えるカルシウム拮抗薬などを使用します。
  • カテーテル治療(PCI):狭くなった血管を風船(バルーン)で広げ、ステントと呼ばれる金属の筒を留置して血流を確保します。

心筋梗塞の治療法

一刻も早く詰まった血管を再開通させ、心筋の壊死範囲を最小限に抑える必要があります。

  • 緊急カテーテル治療:発症から可能な限り早く(目標は90分以内)カテーテルを挿入し、血栓の吸引やステント留置を行って血流を再開させます。
  • 冠動脈バイパス手術(CABG):カテーテル治療が困難な複雑な病変の場合、体内の別の血管(足の静脈や胸の動脈)を使って詰まった部分の先に新しい血液の導線(バイパス)を作る手術を行います。

胸の痛みや体調の異変を感じたら

胸痛の中には、狭心症や心筋梗塞以外にも様々な原因が存在します。「ストレス性のものか」「寝姿勢による影響か」など気になっている方は、以下の解説も参考にしてください。

胸の締め付け感や強い痛みが15分以上続く場合や、冷や汗を伴う場合は、無理をせず直ちに救急車を要請してください。

心臓病全般の種類や原因、必要な検査や治療・予防法について体系的に知りたい方は、心臓病の種類・症状・原因とは?検査や治療、予防方法を解説【完全ガイド】もあわせてお読みください。

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