心房細動 AF 波形

心房細動 AF 波形 心電図特徴とは?読み方のコツと見分けるポイントを紹介します。心房細動(AF)の心電図は、一見バラバラで複雑に見えますが、注目すべきポイントを絞れば非常に判読しやすくなります。

以下に、心房細動の波形の特徴と、見分けるためのコツを解説します。

心房細動 AF 波形

心房細動(AF)は、日常の診療や検診でも非常によく遭遇する不整脈の一つです。その波形には、誰でも見分けられる明確なルールがあります。

以下に、心房細動の心電図における特徴と、効率的な読み方のコツをまとめました。

1. 心房細動(AF)の心電図における3大特徴

心房細動を診断するうえで、重要となる心電図の特徴は次の3点です。

  • P波の消失
    通常は心室が収縮する直前に現れるP波(心房の収縮を示す波)が確認できません。
  • f波(細動波)の出現
    P波の代わりに、基線が細かく震えるような不規則な波が見られます。これをf波(細動波)と呼びます。
  • RR間隔が「絶対不整」
    QRS波同士の間隔に規則性がなく、広かったり狭かったりと完全に不規則になります。これを絶対不整といいます。

2. 読み方のコツと見分けるポイント

心電図を見て心房細動を疑った場合、次の手順で確認すると判断しやすくなります。

ステップ1:まずはリズムを確認

心電図全体を眺め、R波の間隔が一定かどうかを確認します。間隔がバラバラであれば、心房細動の可能性が高くなります。

ステップ2:P波の有無をチェック

QRS波の直前を探し、規則的なP波が見られるか確認します。明確なP波がなく、代わりに細かな揺れが続いていれば心房細動と判断できます。

ステップ3:V1・Ⅱ誘導を重点的に見る

f波は誘導によって見えやすさが異なります。V1誘導やⅡ誘導は心房の電気活動を捉えやすく、f波の確認に適しています。

3. 他の不整脈との見分け方

類似する不整脈との違いを整理しておくことで、誤読を防ぐことができます。

特徴 心房細動(AF) 心房粗動(AFL) 洞性不整脈
P波 なし なし(代わりにF波) あり
基線の揺れ 不規則な細かい揺れ(f波) 規則的なのこぎり状の波(F波) 平坦
RR間隔 完全に不規則 一定、または一定の比率で規則的 呼吸に合わせて緩やかに変化

心拍数が非常に速い頻脈性の心房細動では、f波がQRS波に重なって見えにくいことがあります。その場合でも、RR間隔が不規則である点が最も重要な判断材料となります。

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