心臓カテーテル検査を受けることになったものの、「当日はどのような流れで進むのか」「何時間くらいかかるのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
心臓カテーテル検査は、心臓や冠動脈の状態を詳しく調べるために行われる重要な検査です。事前に当日のスケジュールを知っておくことで、安心して検査に臨むことができます。
この記事では、心臓カテーテル検査当日の一般的な流れや準備、検査後の注意点について詳しく解説します。
心臓カテーテル検査とは?
心臓カテーテル検査とは、手首や肘、足の付け根などの血管から細いカテーテルを挿入し、心臓や冠動脈の状態を調べる検査です。
主に次のような病気の診断や評価に利用されます。
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心不全
- 心臓弁膜症
- 先天性心疾患
検査時間は通常30分から1時間程度ですが、患者さんの状態によって異なります。
検査前日までに行うこと
心臓カテーテル検査を安全に行うため、前日までにいくつかの準備が必要です。
食事や飲み物の制限
病院によって異なりますが、多くの場合は検査前数時間から絶食となります。
水分についても制限が設けられることがありますので、医師や看護師の指示に従いましょう。
服用中の薬を確認する
糖尿病治療薬や血液をサラサラにする薬などは、一時的に中止が必要な場合があります。
自己判断で中止せず、必ず主治医に確認してください。
入院の準備
日帰り検査の場合もありますが、検査内容によっては1泊から数日の入院が必要になることがあります。
必要な持ち物は事前に確認しておきましょう。
当日のスケジュール
ここでは一般的な心臓カテーテル検査の流れを紹介します。
① 受付・入院手続き
指定された時間に病院へ到着し、受付を行います。
その後、病棟や検査室へ案内されます。
② 血圧・体温測定
検査前に体調確認のため、
- 血圧測定
- 脈拍測定
- 体温測定
- 酸素飽和度測定
などが行われます。
③ 検査着へ着替え
検査を受けやすいよう病院指定の検査着へ着替えます。
アクセサリーや腕時計などは外しておきます。
④ 点滴の開始
検査中や緊急時に備えて点滴を行う場合があります。
必要に応じて鎮静剤が使用されることもあります。
⑤ 検査室へ移動
時間になると検査室へ移動します。
カテーテル検査専用の設備が整った部屋で検査が行われます。
心臓カテーテル検査中の流れ
局所麻酔
まずカテーテルを挿入する部位に局所麻酔を行います。
麻酔の際に少しチクッとした痛みがありますが、数秒程度で終わります。
カテーテル挿入
麻酔が効いた後、手首や足の付け根などの血管からカテーテルを挿入します。
検査中に強い痛みを感じることはほとんどありません。
造影剤の注入
冠動脈を確認するため造影剤を使用します。
体が温かく感じたり、胸が熱くなるような感覚が出ることがありますが、一時的なものです。
画像撮影
X線装置を使って心臓や血管の状態を撮影します。
医師はその画像を確認しながら診断を行います。
検査後の流れ
止血処置
検査終了後はカテーテルを抜き、出血を防ぐために止血処置を行います。
手首からの場合は専用バンド、足の付け根の場合は圧迫固定が行われます。
安静時間
止血後は一定時間安静が必要です。
一般的な目安は次のとおりです。
- 手首からの場合:2~4時間程度
- 足の付け根からの場合:4~8時間程度
病院によって異なるため指示に従いましょう。
検査結果の説明
安静時間終了後、医師から検査結果の説明があります。
冠動脈の狭窄や異常の有無、今後の治療方針などについて説明を受けます。
検査後に気を付けること
帰宅後は次の点に注意してください。
- 激しい運動を避ける
- 重い物を持たない
- 飲酒を控える
- 十分な水分をとる
- 出血や腫れがないか確認する
造影剤を体外へ排出しやすくするため、水分補給は重要です。
こんな症状があれば病院へ連絡
検査後に次のような症状が現れた場合は医療機関へ相談してください。
- 出血が止まらない
- 胸の痛みが強い
- 高熱が出た
- 手足のしびれが続く
- 挿入部位が大きく腫れている
まれに合併症が起こることもあるため注意が必要です。
心臓カテーテル検査を安心して受けるために
初めて検査を受ける場合、不安や緊張を感じるのは自然なことです。
事前に検査の流れを理解しておくことで、当日の不安を軽減できます。
気になることがあれば遠慮せず医師や看護師へ相談し、納得したうえで検査を受けることが大切です。
まとめ
心臓カテーテル検査は、受付から検査後の安静時間まで含めると半日から1日程度かかることが一般的です。
検査自体は30分から1時間程度で終了し、局所麻酔を使用するため強い痛みを感じることはほとんどありません。
当日の流れを事前に把握しておけば、不安を減らして落ち着いて検査に臨むことができるでしょう。


