心房細動 自覚症状ない のは危険なのか?放置のリスクと受診の目安をまとめています。心房細動は、動悸や胸の苦しみを感じる人がいる一方で、全く自覚症状がない人も少なくありません。
しかし、「症状がない=安全」というわけではありません。無症状のまま放置することで、ある日突然、命に関わる脳梗塞を引き起こすリスクがあります。
本記事では、自覚症状がない心房細動に潜む危険性と、見逃してはいけない受診のタイミングについて詳しく解説します。
心房細動 自覚症状ない のは危険なのか?
結論から申し上げますと、自覚症状がない心房細動は非常に危険です。
心房細動がある人の約半数は自覚症状がないといわれています。しかし症状の有無にかかわらず、心臓の中では血栓形成や心機能低下といった問題が進行している可能性があります。「苦しくないから大丈夫」という自己判断は大きなリスクを伴います。
放置することによる主なリスク
症状がなくても適切な治療を行わない場合、主に次の3つのリスクが高まります。
1. 脳梗塞(ノックアウト型脳梗塞)
心房細動で最も重大なのが脳梗塞です。心房が小刻みに震えることで血流が滞り、心臓内に血栓(血の塊)が形成されます。この血栓が脳の太い血管に詰まると、広範囲の脳細胞が障害され、重い後遺症や生命の危険につながります。無症状でも脳梗塞のリスクは低下しません。
2. 心不全
不規則な拍動が続くことで心臓のポンプ機能は徐々に低下します。血液を効率よく送り出せなくなり、心臓への負担が慢性的に続くことで心不全へ進行する可能性があります。
3. 認知機能低下のリスク
近年の研究では、心房細動による慢性的な血流の不安定さが、将来的な認知機能低下や認知症の発症リスク上昇と関連することが指摘されています。
受診の目安
次のような場合は、早めに循環器内科を受診することが重要です。
- 健康診断で指摘された:
「心房細動の疑い」や「不整脈」と判定された場合は、無症状でも必ず精密検査を受けてください。 - 家庭用血圧計でエラーが出る:
測定中に不整脈サインが頻繁に表示される、または脈拍数が極端に高い・低い場合は注意が必要です。 - スマートウォッチの通知:
Apple Watchなどのデバイスで不整脈の通知を受け取った場合は、重要なサインとして受け止めましょう。 - かすかな違和感:
激しい動悸がなくても、「胸がざわつく」「以前より疲れやすい」「少しの運動で息切れする」といった変化は受診の目安になります。


