家庭で毎日血圧を測定していると、「今日はいつもより血圧が高い」という日に直面することがあります。
数値が普段と違っていると慌ててしまいがちですが、血圧はちょっとしたストレスや緊張、体調の変化、測定環境によって一時的に上昇するものです。
まずは慌てずに、落ち着いて正しい対処を行うことが大切です。今回は、血圧が高い日に取るべき行動と受診の目安について解説します。
ステップ1:まずは落ち着いて、少し時間を置いてから再測定する
いつもより高い数値が出たからといって、焦って何度もすぐに測り直すのは避けましょう。「高い数値を見て焦る」こと自体が精神的なストレスになり、かえって血圧をさらに上昇させてしまう原因になります。
数値が高いと感じたら、一度深呼吸をして、5分から10分ほど安静にしてから再度測定してみることをおすすめします。また、測定環境や手順に問題がなかったかを確認することも重要です。
カフの巻き方が緩すぎたり、肘の高さが心臓より低かったりすると、血圧は高めに出てしまいます。正確な測定手順が守れているか、今
一度血圧の正しい測り方|家庭で正確に測定するポイントと注意点を解説を参考に測定環境を確認してみてください。
ステップ2:体調の確認と安静を保つ
再測定してもなお血圧が高い場合は、ご自身の体に以下のような症状(随伴症状)が出ていないかを静かに確認してください。
- 激しい頭痛、または後頭部が重い感じがする
- めまい、立ちくらみ、ふらつきがある
- 胸の痛み、息苦しさ、動悸がする
- 吐き気や嘔吐がある
- 手足がしびれる、ろれつが回りにくい
このような自覚症状がある場合、または血圧が「180/110mmHg以上」といった極端な高値を示している場合は、一時的な変動ではなく体に何らかのトラブルが生じている可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。
特に症状がなく、普段より少し高い程度であれば、室温を適切に保った部屋で横になるか、背もたれに寄りかかって楽な姿勢で15分から30分ほど安静に過ごしましょう。お風呂の長湯を避け、飲酒や激しい運動を控えて、その日は早く就寝することが基本の対処法となります。
ステップ3:血圧手帳にその日の状況を詳しく記録する
一時的に血圧が高くなったとしても、翌日には普段の数値に戻ることもよくあります。その際、医師が最も重視するのは「その高い数値が一時的なものか、それとも続いているのか」という推移です。そのため、高い数値が出た日には必ず血圧手帳へその結果を書き留めておきましょう。
記録する際は、数値だけでなく「寝不足気味だった」「少し寒かった」「仕事のストレスを感じていた」など、血圧が高くなった要因として思い当たる事柄を備考欄にメモしておくことが重要です。こうした記録の書き方のコツは血圧手帳の正しい書き方・付け方|継続のコツと医師に伝わる記録方法で詳しく整理されていますので、手帳の記入に役立ててください。
日々の変動を観察し、適切な健康管理に活かす
一時的に血圧が高くなる原因が、朝の測定時に見られる「早朝高血圧」にあるケースも少なくありません。
朝と夜の血圧の変動を継続して観察することは、血管に余計な負荷がかかっている時間帯を突き止めるヒントになります。
測定する時間帯ごとの役割や重視すべきポイントについては、朝と夜の血圧測定はどちらを重視すべき?測定タイミングと管理のポイントを参考にしてみてください。
自宅で測定する家庭血圧は、緊張しやすい病院の診察室よりも本質的な健康状態を表す信頼性の高いデータとなります。
診察室での血圧との基準値の違いや家庭で管理する意義については、家庭血圧とは?診察室血圧との違いや測り方・管理のポイントを解説で詳しく紹介されています。
高い数値を恐れず、日々の生活習慣全体を見直していくトータルなケアの方法は、血圧管理とは?毎日の測定方法・目標値・生活習慣までわかりやすく解説で網羅しています。
一時的な変動に一喜一憂せず、日々の記録をもとに、かかりつけの医師と二人三脚で焦らず管理を進めていきましょう。
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