家庭での毎日の測定において、血圧が高い日への警戒は怠らないものですが、逆に「いつもより血圧が低い」という日に直面することもあります。
血圧が低い場合、高血圧のように脳卒中や心筋梗塞といった急を要するイベントに直結することは稀ですが、立ちくらみやめまい、強いだるさといった不快な症状を引き起こし、転倒などの思わぬ事故につながることがあります。
今回は、血圧が低い日の注意点と取るべき正しい対処法について解説します。
ステップ1:まずは落ち着いて正しく再測定する
いつもより明らかに低い数値が出た場合、まずは測定ミスがないか確認しましょう。例えば、カフ(腕帯)を巻く位置が心臓より高い位置にあったり、測定中に腕に余計な力が入っていたりすると、血圧は本来よりも低く測定されてしまいます。一度リラックスし、正しい測定姿勢を整えてから数分置いて再測定を行ってください。正確な測定手順については、血圧の正しい測り方|家庭で正確に測定するポイントと注意点を解説を参考に、毎日の測定環境を見直してみましょう。
ステップ2:起立性低血圧と脱水への警戒と対処
血圧が低い日に最も注意すべきなのは、急に立ち上がったときに脳への血流が一時的に低下する「起立性低血圧」です。特に朝起きた直後や、椅子から立ち上がる際などは、動作をゆっくり行うように意識してください。
頭痛やめまい、だるさといった不快な症状がある場合は、無理に動かず、横になって足を少し高くした姿勢を取ると、心臓や脳への血流が戻りやすくなり症状が和らぎます。
また、夏場や運動後など、体内の水分が不足している「脱水状態」のときも血圧が低下しやすくなります。喉の渇きを感じていなくても、こまめに水分や適度な塩分を補給することを心がけてください。
ステップ3:血圧手帳への記録と医師への相談
血圧が低い日があった場合は、その日の体調の変化や、前日の睡眠状況、服薬の有無などと合わせて血圧手帳に記録を残しておきましょう。特に血圧を下げる薬(降圧薬)を服用している場合、薬が効きすぎて血圧が下がりすぎている可能性もあります。こうした自己判断が難しい体調の推移を医師に的確に伝えるためにも、日々の詳細な記録が不可欠です。上手な記録の残し方については、血圧手帳の正しい書き方・付け方|継続のコツと医師に伝わる記録方法を参考にしてください。
家庭での継続的な血圧管理の重要性
血圧は、季節や一日の生活リズム、測定する時間帯によっても大きく左右されます。特に朝と夜の血圧の変動を記録することは、ご自身の体が持っている血圧のクセを把握するためにとても重要です。
朝夜それぞれの測定が持つ意味については、朝と夜の血圧測定はどちらを重視すべき?測定タイミングと管理のポイントで詳しく整理されています。
また、血圧が低い日もあれば、反対に急激に高くなる日もあります。
一時的な上昇にパニックにならず対応できるよう、血圧が高い日の正しい対処法|慌てずに安静を保つ手順と受診の目安も事前に合わせて読んでおくと安心です。
家庭でのリラックスした状態で測る「家庭血圧」は、病院の診察室よりも普段の血管の状態を正確に教えてくれます。
診察室血圧との基準値の違いや家庭で管理する意義については、家庭血圧とは?診察室血圧との違いや測り方・管理のポイントを解説で詳しく紹介されています。
毎日の測定数値に一喜一憂せず、生活習慣の改善と合わせて長期的な視点で血圧を管理していくトータルなケアの方法は、血圧管理とは?毎日の測定方法・目標値・生活習慣までわかりやすく解説で網羅しています。
数値の上下に隠された体からのサインを見逃さず、適切なペースで毎日の血圧管理を続けていきましょう。
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