東アジアでは、標準体重の人に比べ、やせすぎても太りすぎても狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの心血管疾患で死亡するリスクが高いことが確認された。アジア人およそ112万人もの大規模データの解析に研究結果となった。
BMIでグループ分けをし日本人や韓国人などの東アジア人では、BMIと心血管死亡のリスクはU字型カーブの関係を示した。
具体的には標準体重の人(BMI22.5~24.9)に比べやせている人(BMI15~17.4)の心血管死亡リスクは1.19倍と高い。また、太り気味の人(BMI27.5~29.9)は、1.27倍、太っている人BMI30~32.4)も1.59倍高かった。
BMIの数値が高くなるとリスクはさらに高くなる。
この傾向は、狭心症や心筋梗塞、脳卒中といった個々の疾患でも同じだった。一方、インドなどのアジア人ではBMIと心血管死亡の関連性は強くなかった。
BMIとは
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
BMI値の判定基準は一般的には、18.5未満で「やせ」、18.5以上25未満で「標準」、 25以上30未満で「肥満」、30以上で「高度肥満」と判定される。