狭心症 サイン 左肩だけのこりは狭心症の前ぶれ、中年太りの女性は要注意しなければいけません。胸痛の大半は、なんらかの運動や動作をきっかけにして起こります。例えば、重い荷物を持って外出したとき、自転車で坂道を登っていたとき、排便時にいきんでいたときなどです。
狭心症 サイン 重い荷物をもって歩くと発症しやすい
狭心症は冠動脈の動脈硬化によって、心筋が一時的に酸欠状態に陥る病気。動脈硬化を招く高血圧・脂質異常・高血糖が日本人に増えるのと比例して狭心症にかかる人の数も多くなっていて、特に50代以降の男性によく見られます。
狭心症の症状では、胸からみずおちにかけて痛みが起こりますが、心筋梗塞ほどは激しくありません。胸を締めつけるような圧迫感や、息苦しさやむかつき程度の不快感を感じることもあります。胸痛が起こった場合も、持続時間は10分以内と比較的短いのが特徴です。
胸痛の大半は、なんらかの運動や動作をきっかけにして起こります。例えば、重い荷物を持って外出したとき、自転車で坂道を登っていたとき、排便時にいきんでいたときなどです。
動作のほかにも、感情の変動や興奮などがきっかけとなることもあります。家族との口論やテレビを見て興奮したとき、夜中に問違い電話で起こされたときなどです。
ただし、狭心症の中には冠動脈が攣縮を起こして生じるタイプもあります。この場合は早朝や安静時に胸痛が起こります。
- 胸部痛の放散: 狭心症の初期症状は、胸部の圧迫感や痛みですが、これが左肩や左腕に放散することがあります。特に、左腕の痛みやこりは、狭心症の特徴的なサインの一つです。
- 身体活動時の症状悪化: 身体活動時やストレス時に左肩の痛みやこりが増す場合、狭心症の可能性が高まります。これは、心臓がより多くの酸素を必要とする状況で、血流が不足するために症状が悪化するためです。
- 息切れや動悸: 狭心症の他の一般的な症状である息切れや動悸が、左肩の痛みやこりと併発する場合もあります。
- 胸部不快感: 一部の人は胸部の不快感がないまま、左肩の痛みだけが現れることがありますが、これは狭心症のサインとして認識されます。
これらの症状がある場合、特に心臓疾患や狭心症のリスク因子を持つ人は、早めに医師に相談し、詳しい検査を受けることが重要です。早期の診断と適切な治療は、合併症のリスクを軽減し、症状の管理を改善するのに役立ちます。
中年太りで胆石症の女性になりやすい
狭心症の症状は、胸痛だけではありません。狭心症の前ぶれ症状としては、左肩やあご・奥歯の痛みや胸やけなどがあります。
痛みの信号は、障害が起こっている部位から直接的に脳に伝わるわけではなく、まず脊髄に伝わります。脊髄には、さまざまな知覚神経が適っていますが、これが混線を起こして肩・あご・奥歯などに痛みが伝わったり、胸やけの症状として現れたりすることがあるのです。
ただし、高齢者や糖尿病の方は神経障害を起こしている場合が多く、痛みを感じる神経の働きが鈍くなっています。このため、痛みを感じない人もいれば、めまいや耳鳴り、手足のしびれ、冷や汗などが狭心症の前ぶれとして現れる人もいます。
なお、最初に、狭心症は男性に多い病気と述べましたが、胆石症の女性が併発するケースも少なくありません。
これは、胆石による激痛が知覚神経を適して冠動脈のけいれんを引き起こし、狭心症を誘発するからではないかと考えられています。胆石症になりやすいのは、中年以降に体重が増えた女性です。食べ過ぎに注意し、肥満にならないように注意します。
狭心症の前ぶれ症状
- 胸痛(圧迫感やむかつき)
- 胸焼け
- 手足のしびれ
- 冷や汗
- めまい
- 耳鳴り
- あごや奥歯の痛み
- 左肩の痛みやこり