脂肪を控え、バランスも重要

魚の脂肪が中性脂肪を改善する

高脂血症では、血中脂質のもととなる脂肪の総量を制限します。そのうえで脂肪の中身にも注意します。
とくに飽和脂肪酸は、体内でコレステロールを上げやすいのでとり過ぎに注意します。不飽和脂肪酸のn-6系はコレステロールを下げる作用が強力で、とり過ぎると、HDLコレステロールまで下げてしまいます。
一方、n-3系は、LDLコレステロールの低下作用は強くないのですが、HDLコレステロールを下げず、中性脂肪を下げる作用があります。n-6対n-3比は4対1が適切とされていますが、高中性脂肪血症では、n-3系を多めに使う場合もあります。
一価不飽和脂肪酸のオレイン酸は、LDLコレステロールを低下させながら、多量に使ってもHDLコレステロールを低下させません。

植物油も量には気を配る

日本人の現状で脂肪酸をバランスよくとるには、肉は一日50gくらいにして脂身や鶏肉の皮の部分を控え、魚や大豆製品をとる機会をふやすとよいでしょう。
調理用の抽は、オリーブ油、ごま油、種実類など、多種類の抽を使うのがいいのですが、1日の使用量は大さじ1~2杯程度にします。リノール酸も体内では作れないので、少量は必要です。和えものにはごまやナッツ類、韓国料理や中国料理にはごま抽、南欧料理にはオリーブ油などと使い分けるとよいでしょう。

コレステロールが高い食品はほどほどにする

コレステロールを含む食品は、食べるとすべて体内でコレステロールになるわけではありません。人間のからだでは、食べものでとる量が多いときには、肝臓で合成する量を減らす、といった調節機構が働いています。
それでもコレステロール値が高い人は、調節機構がうまく働かないことがあります。
その場合、食品でとるコレステロールの量は、1日300mg以下に抑えるのがよいとされています。体内への吸収を妨げるには、食物繊維をしっかりとります。