再発予防には運動と禁煙
狭心症や心筋梗塞の発作が治まり急性期を脱したら、再発を防ぐための治療をはじめることが必要です。
日本では、心筋梗塞の二次予防(再発予防) として、左表のようなガイドラインが提言されています。その基本は、発作を引き起こす誘因を一つでも減らすことにあり、いくつかの治療法を組み合わせて行うことになります。治療法のうち、どのような病状に対しても実施すべきとされているのは、3つです。
- 適切な運動
- 禁煙
- アスピリンの服用
薬は症状に合わせて使い分ける
さらに病状に合わせて、食事療法などの生活習慣改善を行い、アンジオテンシン変換酵素阻害薬やβ遮断薬、抗高脂血症薬、抗凝固薬、硝酸薬などの薬や植え込み型除細動器を使います。
二次予防は、重症の心不全や不整脈、心臓死を防ぐ治療でもあり、病気からの回復を進める治療にもなります。とくに運動と禁煙は単なる生活習慣の見直しとしてではなく、必要不可欠な治療として取り組むことが重要です。