ペースメーカー、除細動器装着の際の注意点

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ほとんど普通の生活が可能

ペースメーカや植え込み型除細動器が体内に入っていると、日常生活を制限する必要があると考えがちです。しかし、これらの器械は、日常生活をできるだけふつうに過ごすことを目的に装着するのですから、必要以上の制限はかえってよくありません。
器械は丈夫にできていますから、ふつうの生活で壊れることはありません。病状によって運動や仕事を制限されることはありますが、ペースメーカーを装着しているからではありません。
器械をつけたことで仕事、通勤、家事、旅行、性生活が制限されることはありません。ゴルフやジョギング、水泳、テニス、ソフトボール、卓球、ダンスなどはふつうに楽しむことができます。
ただし、柔道や相撲、サッカー、ラグビーなど、からだをぶつけ合うスポーツは禁止です。

電磁波・電気は注意

問題になるのは、電磁波と強い電気です。電磁波や強い電気を受けると、電磁波干渉といって、ペースメーカや除細動器が誤作動を起こしたり、リセットされてしまう可能性があります。
その場から離れると元に戻ることが多いのですが、ときにリセットされたのに気づかなかったり、めまいやふらつき、動悸などを感じる場合があります。また長時間、電磁波の強い影響から脱出できないと、失神、意識障害などが起こる危険性もあります。とくに避けたほうがよいもの、注意したほうがよいものは、以下の通りです。
携帯電話は22cm離れれば安全とされています。埋め込んである場所と反対側の耳に当てればより安心です。
それよりも電源を入れたまま、胸のポケットに入れるのは止めたほうがよいでしょう。最近はペースメーカに対応した機種も出てきています。
PHSは、及ぶ影響が最小限に設計されていますから、こうした機種を使う方法もあります。図書館や店に設置されている盗難防止装置や空港の金属探知器は、すっと通り抜ける程度なら影響はないようです。
ただ、店などでそれと知らず長時間寄りかかったりすると、影響を受けることがあるようです。店によっては万引き防止監視システムを、カモフラージュして設置している場合もあります。出人口などにはできるだけ立ち止まらないようにします。
空港などで携帯型の金属探知器でチェックを受ける必要があるときは、担当者に植え込み型の電子医療器を使っていることを伝え、金属探知器が器械に近づく時間をできるだけ短くしてもらうのがよいでしょう。

避けたほうがよいもの(電磁波、強い電気)

  • 高圧線、テレビやラジオの送信塔の下
  • 変電所、電気溶接機への接近
  • エンジンをかけた自動車のボンネットの中
  • 肩やひざ、腰に使う超短波・低周波治療器
  • MRI(磁気共鳴診断)検査、電気メス手術
  • ハリ治療での電気針
  • 電気風呂、磁気マット、全自動マージャン卓

注意したほうがよいもの

  • 電源の入つた携帯電話、トランシーバー
  • 磁石、磁気ネックレス( 本体に当てない)
  • ゲート式盗難防止装置、金属探知器

ペースメーカーについてはこちら

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