問診・診察でチェックすること

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自覚症状は箇条書きのまとめておく

会社で行った健康診断で心電図の異常が見つかったり、胸痛、動惇、息切れなどの自覚症状がある場合、医師はまず問診、視診、触診、聴診などの診察で病気の見当をつけ、必要な検査を行います。
問診では、まず自覚症状についてたずねます。医師は心不全がないか、心筋の虚血がないか(胸痛など)、不整脈がないかなどを調べるために、下記のような質問をします。
いつ、どんなときにどんな症状が起こり、現在の状態はどうか、要点をまとめておくとよいでしょう。とくに、今、飲んでいる薬はだいじです。薬の名前や飲み方などをメモするか、処方先からもらう服薬説明書などを持参すると、間違いがなく便利です。健康診断の結果も持参します。

問診

問診では、生活習慣も聞かれますが、

  • これまでかかった、あるいは現在かかっている病気
  • 家系的に心臓病あるいは高脂血症、高血圧、糖尿病、痛風の人はいないか
  • たばこ、酒の量
  • 仕事や家事が多忙かどうか
  • ストレスの有無
  • 運動不足ではないか
  • 事の好みや内容、夜食、大食などをしていないか

視診、触診

患者さんの顔やからだを観察することを視診といいます。顔色や表情、肥満の有無、呼吸のしかたなどをチェックします。胸の形、静脈の張りぐあいなども観察します。触診では、動脈と心臓の拍動を調べます。手首の脈に触れ、脈拍数、脈の大きさやリズム、血圧、動脈硬化の有無などを診察します。心臓の拍動は胸に手のひらを当てて調べます。心臓の大きさ、働きぐあい、弁膜症などの口見当がつきます。さらに打診を行うと、肺の動き、心臓の大きさ、胸水の有無などの見当がつきます。足などのむくみは、心不全の有無を調べるための重要な情報です。

聴診

聴診器を当てると、心臓が発する音を聞くことができます。たとえば、弁膜が閉じる音、心雑音、血管の雑音、肺の呼吸音などが確かめられます。心雑音は、弁の異常があるときなどに聞こえます。心不全があると、ふだんのⅠ音とⅡ音の二つの心音に加え、Ⅲ 音とⅣ音が聞こえることもあります。
血管の雑音は、頚動脈硬化、腹部大動脈硬化について調べるもので、血管が狭くなつていると雑音が聞こえます。

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