最近、思物忘れがが増えた人は酢玉ねぎで脳と心臓をガード


記憶力が明かにアップしたことがわかる

「あれ?なんだっけ」「名前がなかなか出てこない」など「あれ!」が増えてきたら記憶力がやや衰えてきた証拠です。タマネギの物忘れ予防効果について紹介します。

こんな実験があります。遺伝的に記憶力の弱いマウスと、通常のマウスを使った、比較実験です。まず、水を張った水槽の中に、島のような陸地部分を作り、そこにマウスを放ちます。するとマウスは、島を目指して泳ぎ出し、上陸します。

記憶力のよい通常のマウスは、実験をくり返すうちに島の場所を覚えて、島までに泳ぎつく時間や、泳ぐ距離がだんだん短くなっていきます。しかし、記憶力の弱いマウスは、島の位置を覚えていられないため、何回くり返しても、時間や距離を短縮することができません。

ところが、この記憶障害マウスに、タマネギのエキスを与えると、島へ泳ぎつく時問や距離が、だんだん短縮されていくことがわかったのです。そこで、タマネギのエキスを調べてみたところ、タマネギの「におい成分」が、マウスの記憶力をよくしていることが判明しました。

タマネギの主成分は、含硫アミノ酸と呼ばれるものです。タマネギを切ると、含硫アミノ酸の細胞膜が破壊され、同じくタマネギに含まれる酵素と反応し、変化します。最初は、辛み成分が生成されますが、時間の経過とともに、におい成分へと変わっていきます。

辛み成分が体を元気にする玉ねぎ

このにおい成分が、マウスの記憶力向上に関係していたというわけです。記憶の働きに関与しているのかいばは、脳の海馬という部位です。老化の原因物質である活性酸素がふえると、海馬の細胞が酸化し、記憶力の低下や、ボケなどの症状が引き起こされます。

つまり、海馬の細胞の抗酸化力を測ることが、記憶力の程度を測る目安になるわけです。

そこで、今度は別の実験を行いました。記憶障害マウスにタマネギのエキスを飲ませて、海馬の抗酸化力を調べたのです。すると、飲ませる前よりも、飲ませたあとのほうが、抗酸化力がアップしていることがわかりました。
このように、マウスの行動比較からも、脳細胞レベルの実験からも、タマネギの成分が記憶力向上に貢献していることが確認されました。タマネギを摂取することが、物忘れ予防に役立つ可能性が示されたといえます。

記憶力アップ効果を高める調理方法

タマネギの健康効果は、物忘れ予防にとどまりません。よく知られているのは、血液サラサラ効果です。動脈硬化を防ぎ、悪玉コレステロールをへらすので、心筋梗塞などの予防につながります。これもやはり、含硫アミノ酸が変化した、におい成分の作用です。

記憶力アップにも、血液サラサラにも、におい成分が効くわけですから、これをふやして食べない手はありません。そこで、こうした健康効果をより高めるための、調理テクニックがあります。

タマネギは、料理にもよりますが、みじん切りにしたほうが、酵素の反応が進みやすくなります。切ったあとは、30分~1時間程度、そのまま放置。こうすることで、辛み成分が変化して、におい成分がふえるのです。

この放置したタマネギを、加熱調理すると、におい成分は10倍以上にパワーアップします。さらに、このにおい成分は脂溶性ですから、油といっしょにとると、体内で吸収しやすくなるのです。

一方で、タマネギの健康効果を得るには、できるだけ毎日継続して食べるのが理想です。しかし、タマネギ料理ばかり作るわけにもいきません。そこで、おすすめは、酢タマネギです。タマネギの有効成分は、油同様、酢にも溶け出すので、酢漬けにすることで、体内での吸収率が上がります。

加えて、酢自体にも、高血圧の改善や、疲労回復を促すなどの効果が認められています。また、保存がきくので、常備菜として毎日手軽に食卓に上げられるという点も魅力です。この酢タマネギを、先に述べたようなポイントを踏まえて作るわけです。

すなわち、みじん切りにしたタマネギを、30分~1時間放置してから、適量の酢といっしょに鍋に入れ、これをひと煮立ちさせましょう。加熱時問は、ほんの1分程度でかまいません。酢が苦手なかたは、ハチミツを加えると酸味が和らぎます。冷めたら容器に入れ、冷蔵庫で保存。1ヶ月くらいは日持ちしますから、多めに作って毎日食べるとよいでしょう。

油を使った炒め料理のつけ合わせにすれば、サッパリした箸休めにもなります。脳と心臓を守るにおい成分の、体内での吸収率も上がり、一石二鳥です。タマネギは薬効あふれるスーパー食材です。ぜひ、たくさん食べましょう。

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