42度以上のお風呂は心臓に負担がかかる、最適の湯温は38~40度

入浴時間は15分程度が最適

入浴は、血管を拡張して血行をよくし、リラックス効果もあるので、大変優れた健康法です。しかし、入浴のやり方を問違えると、かえって心臓に負担をかけ、血圧を上げる場合もあるので注意が必要です。

実際に、高齢者や高血圧の人、動脈硬化が進んでいる人で、入浴中またはその前後に心筋梗塞などの発作を起こしてしまう人も少なくありません。

まず、湯の温度がとても重要です。血圧が高めの人や動脈硬化が進んでいる人は、温泉や銭湯によくある42度以上の熱い風呂に入ると、血圧が急激に上がるので、避けなければいけません。

湯に浸かったときは、心身が緊張して血圧が上がり、少したつと血行がよくなるので血圧は徐々に下がっていきます。とはいえ、湯の温度が高くなるほど心身の緊張が高まるので、熱い湯につかると血圧は急上昇。中には50mmhg以上上昇する人もいます。

湯船から上がれば、次に洗い場に出ることになります。冬は洗い場と湯船の温度差が大きいため、ここでも血圧は上がるので要注意です。長い入浴時問も問題です。湯に20~30分も浸かると汗を大量にかくため、血液の粘度が高まって心臓に負担がかかりやすくなります。

血液の粘度が高ければ、血栓もできやすくなります。その血栓で心臓の血管がつまると、心筋梗塞の原因になります。

こうした危険を回避するには、湯の温度は少しぬるめの38~40度(人肌よりもやや熱いくらい) が適しています。

お湯に浸かる時問も15分程度にしましょう。これだけでも、体は十分に温まります。もし、どうしても熱い、湯を好むという人は、しばらくぬるめの湯に浸かって体を慣らしてから、短時問の追い炊きするといいでしょう。これなら血圧が急激に上昇する心配もありません。

また、入浴のさいは肩まで深く浸かる全身浴よりも腰から下だけ浸かる半身浴のほうが心臓への負担は少ないため血圧が高めの人にはおすすめです。
半身浴についてはこちら。

ただし、寒い時期には、湯船と洗い場の温度差にも注意が必要です。血圧が高めの人は、入浴する少し前から風呂のふたを問けておいたり、家族に先に入浴してもらったりして、浴室が十分温まってから入るといいでしょう。

脱衣場も浴室などに比べて冷えていることが多いので、つけっばなしでも安全なヒーターなどの暖房機器を置いて温めておきます。さらに、風呂上がりには、湯冷めをしないように、素早く体や髪の毛の水分をふき取り、温かい寝巻きなどを心有ましょう。

最後に、入浴中は発汗によって水分が失われます。血液の粘度を上げないために、入浴の前後にはコップ1~2杯の水かお茶を飲むようにしましょう。